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ランニング障害の根本

ランナーの場合でのケガ(スポーツ外傷)の場合問診すると痛みの原因や発生時期については
明確でない場合が多いです。

・気づいたら痛くなっていた。
・なんとなく違和感は前からあった。



という感じです。
これはどういうことなのでしょうか。ケガの発生パターンについては
下記の二つで考えてみるとわかりやすいです。
①急性的→一度に大きな外力が加わり受傷
②慢性的→繰り返し小さな外力が加わり受傷

ランナーの場合「転倒して肋骨を打撲した」「クロカンで足首をひねった」など以外、ほとんど②になります。


そして②については痛みが引いたり、トレーニングを休んでも同じ部位に「繰り返しの小さな外力」が加わる負のシステムが解消されていないとトレーニング再開後に同じ痛みがでてしまいます。
ランナー膝に代表される「腸脛靭帯炎」などはまさにそのパターンです。

また付随でして足、膝、腰と複数に痛みや不具合を訴えているお客様も多いです。
そうなると治療としては個々の部位について対応をするのですが、全身、動きを考えていかなければなりません。
いわゆる、「木だけ診ずに森も診る」というやつです。


特にフルマラソンである程度の記録更新を考えている方(サブ4.5~)は留意が必要です。
それだけトレーニング量、走行距離も増えますからその分「繰り返しの小さな外力」はかかりやすく
ケガにつながります。まずは違和感を感じた時、そして違和感がなかなか収まらない時はいつもと違う
フォームや重心になっていると考え早めにケアコンディショニングをしましょう。