当院にもいわゆる「こころ」の要因の治療にご来院される方もいらっしゃいます。
またマインドフルネス、メンタル○○と「こころ」に関する様々なメソッドも
リリースされていますね。
しかし科学的に「意識」や「感情」というのは明確に定義できていません。
養老孟司先生曰く・・・・
「人(意識)」というの未だによく解明できていない、わかっていない。
しかし、今日、AIをはじめ、コンピュータが人に似てくると言っている。
わかっていないのに「コンピュータが人に似てくる」というのは
「人ってこんなんもんだ」という現代人の傲慢な決めつけである。
逆に「人がコンピュータに似てくる」といったほうが道理である。
・・・・
確かに周りにも「あの人はコンピュータのような人だ」というのは時々お聞きしますね。
こころとあたまの関係
※もちろん生理的にこれらは脳が関連しているのはいうまでもない
【こころは内臓の表現といえる。】
・はらわたが煮えくり返る
・胸に突き刺さる
・断腸の思い
さて、こころを一つの概念としてとらえる時に解剖学医の三木成夫先生(故人)の理論からいえば、図のような道理になります。
例えば「心が傷つく」「心がおどる」といいますが、「頭が傷つく」「頭がおどる」とは言いません。
また「腑におちる」「はらわたが煮えくり返る」「胸に突き刺さる」とか昔からいうように「こころは」感応・共鳴を表し翻って内臓の反映ともいえます。
「あたま」は判断や行為などを「考える」ことを意味し、進化の過程では脳-体壁(筋肉)との連関があります。
植物にも「内臓的機能」がある
ここでいう内臓的機能とは動植物の命題である「個体維持」と「種族保存」になります。
図のように左側半分は「成長繁茂=個体維持→食の相」を表し、右側半分は「開花結実=種族保存→性の相」を表しています。
植物も動物と同様に「個体維持」と「種族保存」を行っているのです。つまり内臓的機能がある。
わかりやすい例ではひまわりは一年生草本で、種子から発芽して一年以内に生長し、開花・結実して、種子を残して枯死します。それは人間の一生を短縮濃縮したものといえるかもしれません。
こころ=内臓=植物系=自然との感応・共鳴
植物は動物のように移動してエネルギーを得ることができません。したがって植物は内臓的機能をフルに使って外気と大地の状況に敏感に感応し共鳴しなければ生きていけません。葉の向きや根っこの伸長などをみればわかるでしょう。
植物は考えることはことはしていないが自然との「感応・共鳴」はしている。
なぜなら地球と太陽・・・宇宙、季節の影響を直接受けるので常にそれらと波長、歩調を合わせなければ生きていけない。
植物=内臓=こころと定義すれば「人のこころ」にも大切なのは自然との感応と共鳴でしょう。
整備されていない川、山、海などに行くべきですし、空をみる、星をみるでもいいと思います。
遠くをみることでしょうね。スマホやPCを使う姿勢や目のコントロールから心身を時々解放しましょう。
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