『ランニング中転倒して、肋骨を骨折し、膝に擦り傷ができる』
程度にもよりますが、通常は「放おって」おいても治ります。
さて誰が治したのでしょうか?
→自分です。
これらを「自然治癒力」といっても間違いはない。
ただ、明確な定義はないようです。
自然治癒力を機能に鑑みて分化すれば以下の様になります。
・恒常性維持機能~自己を一定に保つため
・自己防衛機能~異物から守るため
・自己再生機能~壊れたところをなおすため
これらはそれぞれ相関しているので病気になればそれぞれが機能低下します。
例えば糖尿病の要因の血管障害からの足部の壊疽などはこれらの機能が低下していると現実観としてわかります。
↓
『異物(雑菌やウィルス)から自己を防衛できない、さらに壊れた組織が治らない、そしてそれらがリピートされ、自己を一定に保てない』
免疫系における”治癒”を考察する
強力な急性の細菌性の肺炎に罹ったとする。
病院で抗生物質の点滴を受け、回復し、退院し、治る。
では治したのはなにか?
おそらく医師も患者も治療のおかげで治ったと思うでしょう。
鍼灸は免疫系の賦活(活性)には効果的。
しかし、抗生物質の働きは、
『免疫系が本来の機能を取り戻し、仕事をやり終えられるだけの状態にまで、侵攻する細菌の数を減らす』ことです。
抗生物質の支援がなければ、恐るべき数の細菌や細菌毒に圧倒されて早期に感染を終息させることができなかったかもしれないが、実際に直したのは免疫系です。
免疫系自体が治癒系の構成要素のひとつであるといえます。
つまり「治療がなくてもあってもすべての治癒(完治)に共通する最終原因は治癒系」であるといえます。それが衰えていれば治療(投薬)をしても回復することはないのです。
身体への主導権が本当に自分にあるか?
病気に対しての主導権が自分自身にあるか?
自分なのか?
医師なのか?
家族なのか?
主導権があれば、一時的に身体は支配されたとしても、こころは自立しています。
主導権がなければ、すべてが病気に支配されることになります。
昨今、TVなどの影響か、「専門家」とか「プロ」というのが軽薄に感じることもありますが、「自分自身の心身の専門家」を目指すことが良いと思います。
そのためには「専門家」に惑わされず、様々な媒体などから情報を得ることも必要でしょう。
そして最後に判断するのは自分です。
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