どんなにスピリチュアル系に眉をひそめる人でも、笑うことが健康に良いというのは多くの人が現実的な健康観として持っていると思います。
実際の多くのケーススタディやエビデンスはあります。
・笑いはアトピー性皮膚炎のアレルギーの原因のIGE抗体を減らす |
単純に笑うことは呼気が増加するため自律神経(特に副交感神経)を刺激し、全身をリラックスさせ酸素も通常の3~4倍も取り込め、脳に酸素がいきわたり、血流量も増え、記憶力向上や脳の若返りなどに役に立ちストレスも軽減されるといわれています。
つまり笑いは心身に対して治癒に働くということになります。
いつまでバカなことをしているのか
笑いがこれだけ心身に作用するということは、反対の状態である「恐れや悲しみ」が逆に作用することは想像に難くないです。
例えば継続的、断続的な恐れや悲しみ、妬み、恨み、怒りは交感神経を過度に亢進させます。
結果的に白血球中のリンパ球、顆粒球のバランスを崩し常在菌に対して過度な反応、血流不全、酸素不足、ミトコンドリアの機能不全を起こし活性酸素が増多し炎症(病気)が発生します。
つまり笑いが治癒に働くように、恐れ、悲しみなどが病気を引き起こすと論ずることはできます。
古典的な呪い死などはこういったことが根底にあるかもしれません。
また、人間は笑いながら怒ることはできません(竹中直人氏のぞく)。
それは笑いは副交感神経が支配しているからです。
ですから、作り笑いでも効果があります。
しかし、年をとると目や耳が衰え、笑いの感性が低下してしまうと言われています。
さらに日常的にマスク(意味のない)などで表情が見えないとポリヴェーガル理論でいうところのニューロセプションを危険モードにするので余計に笑うことは少なくなってしまいます。
このことは高齢者に関わりません。
表情が心身を支配する
表情(顔面神経、舌咽神経、三叉神経、迷走神経)が哺乳類、とりわけヒトでなぜ発達しているのか?
それは必要だからです。その動き、機能がです。
このことは呼吸だけでなく、話す、見る、聞く、飲込む(食べる)、表情(出す、見る)も含まれ、ポリヴェーガル理論では「社会交流システム」といっています。
このように笑いは副交感神経を優位にしてくれる、薬も医師もいらない治療法といえます。
お金もかかりませんが笑いのツボは人それぞれなので、そこは留意しましょう。
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